2024年3月10日話し方を上達させるために、自分の殻を破ろう!
★自分の殻を破る
日本話し方センターの話し方教室の一つに、2日間集中コースがあります。
これは、3ヶ月で学ぶベーシックコースの内容を2日間に圧縮してトレーニングを中心に行っているコースで、金曜日、土曜日の2日連続で開催しています。
私は毎回、このセミナーのサポートをしていますが、その度に感じていることがあります。
それは、受講してあがり症を克服したり、話し方が上達したりしている人は、少なからず『自分の殻』を破っている、ということです。
例えば、人前に出ると緊張してなかなか大きな声で話せなかったけれど、2日間集中コースを受講して、あがらずに大きな声で堂々と話せるようになる人がいます。
この人は、セミナーの途中で自分の殻を破ったから、人前で大きな声で話せるようになったのです。
また、人前で話している途中で何を話しているのかわからなくなっていたが、受講の最後のスピーチで、わかりやすい話しができるようになる人もいます。
こういう人も、今までの自分の殻を破ったからこそ、わかりやすい話しができるようになったのです。
私たちは、子供の頃から、様々な面で自分のスタイルを確立させています。
走り方や文字の書き方などの仕草に関するものや、人との付き合い方や物事の捉え方など。
私たちの振る舞いのほとんどの場面において、自分なりのスタイルがあります。
話し方にも、自分なりのスタイルがあります。
このスタイルを良い方向に変えることによって、話し方は上達できるのです。
★残念な受講生
2日間集中コースでは、まず話し方の改善に必要な講義を行います。
その後、受講生は2分間のスピーチを作り、それを繰り返し声に出して練習して、最後に全員の前で発表します。
このセットを3回、繰り返します。
スピーチの声出し練習は、講師のアドバイスを受けながら繰り返し何度もやってもらいます。
受講生には、最低30回、声に出して練習するようお願いしています。
これを実行すれば、話し方のスタイルを少し変えることができます。
それが、話し方に関する『自分の殻』を破ることができるきっかけになります。
ところが、中には、この声出し練習を「まぁ、これでいいかな」と自分で勝手に判断して、30回練習しない受講生がいます。
まだまだ伸びる余地があるのに、途中でやめてしまうと話し方の上達は限定的なものになります。
これは、とてももったいないことです。
★決められた数だけ練習する
30回やりましょう、と言われたら、とにかく30回やることがとても大切だと私は思っています。
このことをゴルフに例えてお話してみます。
ご承知の通り、ゴルフは18コースをどれだけ少ない打数でラウンドできるかを競うスポーツです。
アマチュアゴルファーはこの打数を100未満にするのが最初の大きな目標です。
しかし実際には、なかなか100を切れない、上達しないという人も少なくありません。
そういう人は、だいたいにおいて大人になってからゴルフを始めた人です。
一方で、大学時代にゴルフ部に所属していた人は、私の知る限り、ほとんど70〜80台でプレーしています。
私は、この違いを、漠然と、大学時代に時間をたっぷりとって練習したから彼らは上手いんだろう、と思っていました。
しかし、セミナーで声出し練習を緩める人を見て、大学のゴルフ部ならこんなこと認めないだろうな、と思ったときに、ハッと気付きました。
大学ゴルフ部では、自分で練習量は決めないはずです。
きっと、決められた練習量をこなすまでボールをひたすら打ち続けるでしょう。
甲子園に出場する高校球児も同じように、監督やコーチから言われた回数素振りなどをしています。
でも、我々アマチュアゴルファーは、自分でこんなもんだろう、というところで練習を止めてしまいます。
だから、うまくならないし、100も切れないんだな、と気付いたのです。
自分の殻を破れない原因の一つに、このことがあるのでは、と思いました。
★自分で限界を決めない
話しを2日間集中コースに戻しましょう。
私たちは、セミナー受講中は、できるだけ自分の考えは横に置いて、決められた回数を一所懸命にやって欲しい、と心の底から思っています。
自分の殻を破るためには、自分で限界を決めてはいけないのです。
特に自分が苦手としていることをトレーニングするときは、できるだけ早く済ませたいので、これでいいか、と軽く考えてしまいがちです。
筋トレでも、スピーチでも、決められた回数を愚直にやる、ということはとても大事なことなのです。
★話し方のプロと一緒に話し方のトレーニングをしましょう!
話し方を上達させたい、あがり症を治したい、と思っている人は世の中に大勢います。
しかし、そのほとんどの人が、自分の話し方を上達させることができていません。
そういう方は、ぜひ日本話し方センターの話し方教室を受講してください。
日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中コースでは、受講生に応じたトレーニング方法を講師がアドバイスしています。
講師のアドバイスに従ってトレーニングした人は、確実にあがり症が改善し、話し方が上達しています。
受講して一所懸命にトレーニングすれば、必ずや今までと違う世界が見えてきます!